唄姫
昨夜は

あまり眠れなかった


下に降りると

父親はもう、仕事に出掛けていた



「早く、ご飯食べちゃってっ」

「……あぁ、うん…」

「あんたも、あんな男にならない様にしなさいョ」

「………」

「東京に転勤して、何をやってたんだかっ」

「親父の話、ちゃんと聞いたの?」

「言い訳なんか、させないわョ。全部、お父さんが悪いんだからっ」


「……でもさぁ…」

「でもも何もないっ。お母さんは、一人で我慢ばかりして来たんだからっ」


「………」



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