天狗に愛されて


塞side


「……どういうつもりだ。譲葉!!」


『アンタこそどーいうつもりよ!!』


「このままソイツが穴を広げ続けたら
この世は妖がはびこる地獄と化すんだぞ。

俺はそれを食い止める為にここへ来たんだ。」


それが俺の与えられた役目。


『蛇太郎まで消すつもり…?

それに、
神を祓うなんて罰当たりな事させない!』


前々から妖と関わり過ぎていると思ったら
やっぱり邪魔したか。


折角、描いた陣を破綻されてしまった。


「……邪魔したなら落とし前はお前がつけろ。
どの道、祓うしか方法は無い。」


堕ちるのは簡単だが、
清い身に戻る事は出来ない…永遠に。


塞sideEND


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