天狗に愛されて


黄金に光る髪と瞳。


『まさか、この札と結界は!』


この姿を封印する為!?


「おい!結界内にとんでもない妖気が!!」


「早く祓う用意を!!!」


聞こえる無数の足音。


「嫌…私は人間だもんッ!!」


『駄目!外じゃなくて部屋に戻って!!』


私の言葉は届かない。
その手を握って引き戻す事も出来ない。

私は…なんて無力なんだろう。


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