天狗に愛されて
〈妖にも人間を貶めるモノも居るからネ。〉
『じゃあ、なんで私は無事なの?』
アイツとは長い付き合いだけど、
あんな感じは初めてだった。
〈暇潰し…じゃないカ?〉
暇潰し…。
" アイツらに
怪我負わせたのも単なる暇潰しだよ〜。 "
〈妖は人間と違って長い時間を生きていル。
千年生きていれば尚更サ。〉
『だからって人を傷付けても良いって言うの?』
所詮は妖。
人間の私とは相容れない存在…。
蛇太郎も天狗の事を理解出来てるみたいで、
やっぱり違うんだと思い知らされた。