ばか、嫌い。でもやっぱ好き。

優樹「なぁ。そこまで強がる理由はなんだ?」

葵「……。」

優樹「たまには甘えたらいいじゃん。」

葵「……そんなに人生甘くないよ。」

優樹「何がお前を動かしてる。」

葵「全て……。」

優樹「そうか。」


コンコンッ


達也「お話中の所悪いんだけど。」

優樹「お前、理事長んとこ行ってたんじゃねぇーのかよ。」

達也「それよりも大変な事が起きちゃった。」

葵「何があった?」

達也「ちょいと下に来てみ。」


向かった先は校門。そこにはいつも通りの男達。

……男達?って事は陽花がいる?


「うぉぉぉおおお!!!」

「うそだぁぁぁぁああああ!!」


急に嘆き悲しむ男達。……?

その先に居たのは。ある男と手を繋いだ陽花の姿。


葵「陽花……。」

陽花「馴れ馴れしく呼ばないで。」

葵「え?」


そこはもう今までの陽花では無かった。

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