ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
できる限りの範囲で探し回った。が、どこにもいない。
毎日、毎日探した。
なのにどこにもいない。
それから1年がたったある日にいつものたまり場に陽花がポツンといた。
『陽花っ!!!!』
叫び駆け寄る。
私の声に気づいた陽花はひまわりのような明るい笑顔でニコッと笑ったんだ。
思わずギュッと抱きしめた。そっと抱きしめ返してくれる。
皆も来た時は驚いて、喜んでいた。
けど、誰も聞かなかった。なぜ居なくなったのと。いや、聞けなかった。
綺麗な笑顔で私達を見たから。何も言えなかった。
それから居なくなる事は無かった。
陽花も白いワンピースを着ることは無かった。