ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
葵の親はお母さんは美人で父さんはカッコよかった。すらっとしていて……堂々としていて。
それぞれの親も同じようにそうだった。
アイツの親は……あった
!?
この前見た人と違う。ど、どういう事だ?
それに陽花が笑ってる。
今の張り付いた笑顔じゃなくて心から。
『おい、これってアイツの親か?』
葵「え?うん。そうだよ?」
『な、ほんとに……』
輝「なんですか?最近やけに陽花につっかかり
ますね?」
『はぁ?違う。』
葵「何が違うんだ?」
『ったく!お前は入ってくんな!』
葵「あ゛あ゛?ここ!私の家なんですけど?」
『あー!もうそうじゃなくて!』
葵「なんだって言うのよ!」
『だから!俺はアイツの事好きなんて言ってねぇーよ!!って事だわボケェ!』
葵「へ?アイツって陽花?」
輝「あーぁ。何やってんだか。」
優樹「俺達そんな事まだ言ってないしな。」
拓人「勝手に暴露してるよ。」
健「あほやな。」