ばか、嫌い。でもやっぱ好き。

あ、ほんとに門にいた。


達也「よぉ。」

『うん。それで話したい事って?』

達也「えーっと……それは。」


私の目をじっと見てくる。


達也「戻って来てくれないか?俺達ん所に。」

『ねぇ。それは何回も言ったよね?もう戻るつもりは無い。アレ以外は。』

達也「アレは別だろ。いや、桜花にだよ。陽花
も一緒にさ?」

『桜花の皆は好きだよ。けど今は輝龍の姫だから。』

達也「そうか……。もし。まだ可能性があるな
ら俺は諦めないから。」

『可能性は無いと思っていいよ。もう皆に迷惑かけるつもりもないし。』

達也「俺達は迷惑だなんて!」

『知ってる。皆が優しいのは知ってるから。』

達也「俺達はいつでも待ってるから。」

『う、うん。話したい事はそれだけ?なら帰るよ。』

< 67 / 245 >

この作品をシェア

pagetop