ばか、嫌い。でもやっぱ好き。
あ、ほんとに門にいた。
達也「よぉ。」
『うん。それで話したい事って?』
達也「えーっと……それは。」
私の目をじっと見てくる。
達也「戻って来てくれないか?俺達ん所に。」
『ねぇ。それは何回も言ったよね?もう戻るつもりは無い。アレ以外は。』
達也「アレは別だろ。いや、桜花にだよ。陽花
も一緒にさ?」
『桜花の皆は好きだよ。けど今は輝龍の姫だから。』
達也「そうか……。もし。まだ可能性があるな
ら俺は諦めないから。」
『可能性は無いと思っていいよ。もう皆に迷惑かけるつもりもないし。』
達也「俺達は迷惑だなんて!」
『知ってる。皆が優しいのは知ってるから。』
達也「俺達はいつでも待ってるから。」
『う、うん。話したい事はそれだけ?なら帰るよ。』