ふたりの薗子

ふたりの薗子

駅のコンコースを通り、
南側に出た僕は
バスターミナルから、
泉ゆき、とサイン
されている
オレンジ色とクリームの
バスに乗り込んだ。
バスは直ぐに発車した。
車内には
まばらに乗客がいるだけ。
昼下がり、
気だるいような平和に満ちた
ウィーク・ディ。
でも、僕の心の中だけは
平穏ではない。


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