それは、小さな街の小さな恋。



「ねえ、俊ちゃん。明後日の当番医も来てくれるって本当?」

「ええ。明後日は非番なんで、来させていただきますよ。」

「でも、向こうの病院の仕事もあるでしょう?無理したら駄目よ。」

「少しでも勉強させてもらいたいんで。それに、家も近いから、無理だと思ったら遠慮なく休ませてもらいますよ。」

「そうよ。そうしなさいね。」


高血圧で5年も前から定期的に通っているご近所の中島さん。

歳はお父さんより少し上くらいだ。


そんな中島さんは、診察室にいる俊ちゃんを一目見ただけでテンションが2倍ほどに上がった。


俊ちゃん人気は相変わらずだ。


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