あの頃のように笑いあえたら
話すだけで、聞いてもらうだけで、こんなに気持ちがラクになる。

「ね、そのカンナってどんな子?」
「ああ、この子」

スマホで雑誌のページを見せる
フワりとした雰囲気のカンナが笑っている。

「ひゃー、可愛い!お人気さんみたい」
「うん、実物もっと可愛いよ」

そう、可愛いんだよカンナは。

積極的な性格で、でも軽いわけじゃなく。
ホントに、いい子なんだよ。だからより一層不安なのかも。

「でも、源にはこの子より愛㮈の方が似合ってる気がする」

「うんうん、分かる」

「ふふ、ほんと?ありがとう」

ほんとに、本当にありがとう。

友達って、こんなに元気になれる、こんなに勇気をもらえるんだ。

「真子たちみたいにさ、またみんなで出かけた時2人きりにしてあげようか?」

「えー……いいよ〜それは」

「ちょっと待て、なにそれ?そんなことしてた?」

何も知らない真子が驚いている。

「あはは、知らな〜い!」

一緒に悩んで一緒に笑い合える、そんなかけがえのない友達。

勝だって英介だって、もちろん源だって、大切な友達だ。

みんなの恋が、うまくいくといい。

みんなの気持ちが、届くといいな。

そして、私の気持ちも。
< 124 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop