魔王の純愛



何この人達、本能が危険を知らせるが足がすくんでしまい立つことはおろか動かすことさえできない。



アルバートの手が近付き乃春を軽々と持ち上げる。



「なにするんっ…」



お腹に鋭い痛みが走った。



「アルバート女性には優しくするものです」



「けっ、暴れられちゃ困るだろ」



二人の会話がぼんやり聞こえてきたが乃春の意識はそこで途絶えた。


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