赤いマフラー
あなたの

優也の相談

時間が過ぎるのはやっぱり早い気がする。もう昼休みだ。
「未来ーごめんね!今日弁当忘れたから学食で食べてくるー!」
真理が何人かの友達と一緒にいて、私に言ってきた。
「わかったよー優也にも言っとくねー」

いつものように私は屋上に上がった。やっぱり優也がいた
「あれ?真理は?」
「なんか弁当忘れたから学食で食べるみたいよー」
「そうなんだ…」
優也が悲しそうな表情をした。どうしたのかな?
「なぁ未来?相談乗ってほしいんだけどさ」
優也が相談?めっちゃ珍しい気がする…
「どうしたの?」
「俺さ好きなやついるんだよな」
え…そうなんだ…もちろん、私じゃないよね…
「ちなみに…だれ…?」
私は恐る恐る聞いた。
「真理」
「そう…なんだ…」
私はもう心がズタズタになった…でも、相談のってあげないと…
「んでさ、告白したいんだけど…なんて言えばいいかな…?」
「自分の気持ち伝えられたら何でもいいと思うよ」
「そっか、ありがと」
優也が笑顔で微笑んできた。その笑みはなんなの…?もっと好きになりそうだよ…これ以上好きになったらダメなのに…
「優也…ごめん…先に行ってるね…」
「え?まだ弁当食ってないじゃん?」
私は階段を駆け下りた。もう涙が止まらない…相談なんて乗らなきゃよかった…自分の気持ちもっと早く伝えてたらよかった…優也は気づいてないのかな…私の気持ち…
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