赤いマフラー

桜木真理

「未来ー!おはよー!」
教室に入ると親友の桜木真理がいつもの元気で話しかけてきた。
「おはよー真理」
私は席に着いて授業の準備をした。
真理は小4のときに私たちの街に引っ越してきた。今ではとても仲のいい親友!優也と私と真理でいつも放課後に遊びに行っている。
「未来ー!昨日ね本屋に行っていい感じの小説買ったんだよねー」
「そうなんだーんで、どんな話なの?」
真理は小説を開くと、少しの間眺めて
「んー幼馴染みが3人いて主人公は男の子のことが好きなんだけど、男の子はもう1人の女の子が好きで、その子も男の子のことが好きって感じかなー」
「面白そうだね!今度貸してー」
「一ページ100円出すならいいよ」
と真理はいつものように冗談を言ってくる。やっぱり真理といるのは楽しい。
「えー(笑)高いよー(笑)」
「冗談冗談(笑)分かったよ」
〜♪キーンコーンカーンコーン〜
あ、チャイムだ。座らなきゃ!

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