アリストの3姉妹
序章

1.魔女の存在

かつてこの世には、白と黒の魔女が存在した。

魔女とは、生まれた時は白でも黒でもなく両方の素質を持っているという。

そして、それぞれが遣える主人の求める要素によって、黒魔術の才能を伸ばしたり白魔術の才能を伸ばしたりして、それぞれの魔女としての地位を築いて成人になる頃迄に成熟すると伝えられている。


魔女をそばに置くことは、強い権力を手にしたも同然。


ある国の王は黒魔女を傍に置き、あらゆる魔力を尽くし、ある時は国を乗っ取り領土を広め、またある時は敵国の部隊が歩み寄るたびに、大嵐を直撃させ部隊を全滅させて国を守るなど・・・、力で国を制した。黒魔女一人を傍に置く事は、その国は未来永劫の強運と安泰を手に入れるといわれていた。



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