草食系彼氏がヤキモチを焼いたら
萌乃ちゃんは、小さく深呼吸をすると今度は下を向かずに僕を見た。



「あのねっ!これから毎日、侑李と帰ったり、お弁当たべたりする約束してて……」



「そうなんだ。じゃあ、今日も一緒に帰れない?」



僕が優しく聞いてみると、萌乃ちゃんはチラッと侑李くんを見て、「うん……」と返事をした。



「ほんとに ごめんね!」



「大丈夫だよ。じゃあ、ばいばい」



教室を出ていくときに侑李くんを見ると、僕を勝ち誇った顔で見ていた。
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