演劇部っ!
1story

桜ヶ丘高校演劇部
部員は2名で廃部寸前
5月中に部員を見つけなきゃいけないんだけど…

「あー!もう全然見つかんない!」

「愛美さん落ち着いて…」

私は黛愛美(まゆずみあゆみ)
顔普通スタイル普通…

「うるさいなぁ優斗。あんた部員見つけた?」

この眼鏡の男子は郷田優斗(ごうだ ゆうと)
いっつも下向いて顔隠してるけど
結構女子の間じゃ可愛いって言われてる
まぁ性格が性格だからどうしようもないけど…

「いや、まだだけど…どうしよっか」

「どうしよっか…じゃなくて!探すのよ。さ、が、す!」

「さ、探すって言っても…下級生はもう殆ど他に入ってるし」

「それが問題なんだよね…んー、三浦先生なんかないの?」

「お、俺!?」

また寝てやがったこの教師。
三浦先生(みうら)頑なに下の名前を教えてくれないんだよね
顔だけはいいから生徒から人気だけど
2回不倫してバツ2のクソ教師

「そう先生。先生なんだから」

「んー…卒業が危うい生徒に掛持ちしてもらうって手はあるけど…」

「あるけど?」

「バスケ部とチア部しか居ないわ」

「…あー!もうどうしよ!」

「うわこの子華麗に無視した!あれだけ悩んで癖に!」

「だってチア部とバスケ部だよ!?あの人気者軍団が入ってくれるわけないって…」

「いやぁ、卒業危ういつったら入ってくれるんじゃねぇの?」

「無理無理!大体この前だって私のロッカーに玩具のゴキブリ大量に入れられたんだよ?あの双子悪魔に!」

「はぁ…そんなに嫌なら廃部を待つのみだな」

「うぐっ…それも嫌だ…」

「あーあ。今なら先生協力してやろうと思ったのになー。」

「…わかったよ。誘ってくる。」

「おー、頑張れー」

「行くよ優斗」

「あ、はい!」

ここからが戦争だ…
頑張れ私。負けるな精神的に…

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