川に流るる紅い毛の…

老人の願い


子狐は小川の近くで木の実や果物、魚を沢山集め、村に収めた。

そう老人が子狐に頼んだ頼まれ事とは、村に『幻想の都』の作物を収めることでこれ以上狩りをさせないようにするということであった。

そうして子狐は村に頻繁に現れるようになった。

その若々しい姿を見て、人々はこう言った。紅い毛の豊穣神子狐様…と。

もちろん村人は『幻想の都』の話を聞いても、全く信じなかった為、子狐は生き神様と讃えるようになったのだ…
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