俺と僕と私が恋する日



「は?あんたには関係ないでしょ。」



「なんだよ、その言い方。俺がせっかく心配してやってんのに!」



「心配してなんて、いつあたしが言った?!」



「本当にかわいくねぇヤツ!なんで、素直に助けてって言わねぇんだよ!」



「あんたには関係ない!もう、ほっといてよ!!」



「……あっそ。なら勝手にしろ。」



そう言って
アイツは教室から出て行った。



アイツのあんな怖い顔
初めて見たなぁ…。



私もちょっと
言い過ぎたかも…。



いや、でも!
そもそもアイツが原因なんだし!



……ん?
ちょっと待てよ。



最近アイツと話してないのに
なんでこのタイミングで
カバンを隠されたんだろ…?



それはさておき
アイツには
ちゃんと謝らないと。



まぁ、どうせ
明日になれば
けろっとして
また話しかけてくるよね!!





だけど
あの日から
あんだけ毎日しつこく
ピーすけ、ピーすけって
話しかけてきていたアイツが
私に声をかけてくれることは
無くなった…。





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