スローシンクロ 〜恋するカメラ女子〜
よく通る大きな声がスタジオ中に響いた。
春木さんと私は同時に後ろを振り返る。
「岳」
春木さんはスッと立ち上がり、満面の笑みでこちらへ駆けてくる男性に向かって片手を上げた。
「久しぶりだなー!楽しみにしてたんだよ、リョウの撮影。飲みに誘ったって全然出てこねぇんだから」
「わり。急ぎの仕事が続いたんだよ」
「大変だねぇ、売れっ子は。」
「バーカ。売れっ子はそっちだろ」
春木さんと親しげに会話を続けるその人は、とても存在感のある人だった。
声だけでなく目も口も、それから体も大きくてがっしりとしている。
明るい茶色に染められた髪の毛は男の人と思えないほどサラサラで、日焼けした肌によく似合っていた。
身長は同じくらいだけれど細身の春木さんとは、こうして並ぶと随分体格差があるように見える。
ていうか、今『ガク』って呼んでたよね?
じゃあこの人が……?
「あれ、」
カメラの前にしゃがみ込んだ姿勢のまま二人を見上げていると、ふと視線が合ってしまった。
「この子は?」
「ついこの前付けで、ボクのアシスタントです。」
「あっ、」
私は慌てて立ち上がりその人と向き合った。
「田宮日菜です!よろしくお願いします」
ペコリと頭を下げる。
「……まさか、高校生?」
春木さんと私は同時に後ろを振り返る。
「岳」
春木さんはスッと立ち上がり、満面の笑みでこちらへ駆けてくる男性に向かって片手を上げた。
「久しぶりだなー!楽しみにしてたんだよ、リョウの撮影。飲みに誘ったって全然出てこねぇんだから」
「わり。急ぎの仕事が続いたんだよ」
「大変だねぇ、売れっ子は。」
「バーカ。売れっ子はそっちだろ」
春木さんと親しげに会話を続けるその人は、とても存在感のある人だった。
声だけでなく目も口も、それから体も大きくてがっしりとしている。
明るい茶色に染められた髪の毛は男の人と思えないほどサラサラで、日焼けした肌によく似合っていた。
身長は同じくらいだけれど細身の春木さんとは、こうして並ぶと随分体格差があるように見える。
ていうか、今『ガク』って呼んでたよね?
じゃあこの人が……?
「あれ、」
カメラの前にしゃがみ込んだ姿勢のまま二人を見上げていると、ふと視線が合ってしまった。
「この子は?」
「ついこの前付けで、ボクのアシスタントです。」
「あっ、」
私は慌てて立ち上がりその人と向き合った。
「田宮日菜です!よろしくお願いします」
ペコリと頭を下げる。
「……まさか、高校生?」