スローシンクロ 〜恋するカメラ女子〜
「何かヒナちゃんと話してるうちに、うまーくほぐれるんだよな。無駄に入ってた力が抜けるっていうか」

「あぁ。あいつそういうとこあるよね」

「初めて会った時から思ってた。良いなぁって」


ん?


「何か気になってさ」

「……」

「つい構いたくなる。」

「はは、何だよ。手出そうとしてんの?」



もちろん冗談のつもりだった。

反応がない事を不思議に思い、振り向くと
岳は静かな目でこちらを見つめていた。



「……だったらどうする?」
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