世界は案外、君を笑顔にするために必死だったりする。-deadly dull-
残り一つの金平糖を食べてしまうとどうなるのか。

彼は、盲目になってしまう。

それを思い出して、私は天馬が向かった方に走った。

早く見付けなければ。
どこにいるの。
どうして食べちゃったの。
今、どんな世界を見ているの。

色々な感情がぐちゃぐちゃになって、その感情は足を進ませる。


「天馬...天馬っ!」


呼んでも呼んでも、返事は帰ってこない。

さっきまでの幸せが嘘だったように絶望に突き落とされて、涙が止めどなく溢れて止まらない。


「おい、遊佐?どうした?」

「日和ちゃん?どうしたの、落ち着いて!」


それから青柳颯太と翡翠に会って、パニックになったまま私は全てを話した。

翡翠は天馬のことを知らない。

それでも、青柳颯太と私の様子から、ただ事でないことが分かったようだった。


「とにかく探そう。早く、見つけてやらなきゃな」


それからずっと私達は天馬を探した。

でも、その日天馬はいくら探しても見つからなかった。
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