僕は使命を果たすため下界に降りる。
ー始まりー

「セレン…突然だが、下界に降りて、下界を守ってくれぬか?」

お父様は悲しそうな顔で伝えた。僕は下界という者は欲に塗れているとよく聞かされていた。

「セレン、いま下界が危ないのだ…父の願い聞いてはくれぬか?」

お父様はどうしてそこまで僕を下界で守らせたいのだろうか?

「お父様、それは承知しました。ですが、なぜ下界を?」

「セレンや、《クラー》という闇魔法使いは知らぬか?」
「知っております。お母様が、『魔界の王様』と言ってました」
「そうじゃ、そいつが下界を狙ってるんじゃ…もし、下界が染まってしまえば魔法界に手を出して魔法界も魔界同様となってしまうだろう」

そんな、クラーという人物はなぜそんな事を?
お父様の願いだ、しっかりと果たそう。

「お父様、その役目しっかりと果たします。」
「ありがとう…早速だが明日から下界で《学校》に通ってもらう…すまんのう…」
「いえ、守るためですから」
「そうじゃ、《リッキー》も呼ぶといい」
「ありがとうございます。校長先生に許可もらってきます。」


ー魔法技術学校ーin校長室

コンコンコン
「校長先生いらっしゃいますか?」
「どうぞ入ってきてください」
「失礼します」
ガチャ
校長先生はとても優しくいい方だ
僕は校長先生とよく話をしたりする。
「どうしたんだい?セレン君?」
「あ、あの、明日からお父様からある頼みで下界に行くことになりました。」
「ほぉ!それはすごい事じゃなぁ」
校長先生は目がとってもキラキラと輝いている
「それで、リッキーを連れていきたいと思ってまして…」
「おお!それはいいことじゃ!リッキーと一緒に守ってくるんじゃぞ、」ニコッ
「ありがとうございます!」
「ちょっと待ってくれ、いいものをあげるよ」
校長先生はニコッとして棚からある物を取り出した。
ガサガサ
「あったあった、これじゃ」
手には指輪が2つ握られてあった
「これは?」
「魔力がバレないようにするための指輪じゃ、これを付けとると、魔力も上がるからのぉ、」
校長先生はそう言って一つセレンの人差し指にはめた。
「ありがとうございます。大切にします!」
「リッキー君にもあげるのじゃぞぉ〜」
「はい!失礼しました」

そう言って僕は校長室を後にした。

ーリッキーの家ー

「リッキーいる?」
リッキーの家は学校の横にある森の中だ。
元人間のリッキーは住む家を持ってないから校長先生が用意してくれた。
ガチャ
「どうしたー?入って入って!」
すぐに出てきたリッキー。
「あの、僕と「結婚!?」違う違う」笑
「どうしたのさ?とりあえずソファーに座りなよ」
リッキーの家は一つの小屋に見えて内装は魔法でとても綺麗で広くしている。
「ありがとう、大事な話だからね、」
「おう!」
「下界に行こう!」
「え!まじ?いいぜ…」
「明日迎えに行くから」笑
「まじか!早いな…」笑
リッキーはかなり懐かしそうでどこか悲しそうだった。
「うん。じゃ、また明日」
「おう!また明日なぁ!」
ガチャ…バタン

「下界かーどんな所だろう…」
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