僕は使命を果たすため下界に降りる。

ー誘惑ー


｢……僕は…落ちかけ…いる…の？｣
僕は本を手鏡の横に置いて窓を見た。


ガチャッ

｢起きたかい？｣
入ってきたのはクラーだった。
｢な！…僕に何の用！？｣
僕はジャンプして距離をとった。
｢まぁまぁ…そう警戒するな？｣ニヤッ
｢なぜここに連れてきたの！｣睨
僕はクラーを睨みながら素手で戦える準備をした。
｢ま？君を…ちょっと…利用させて貰うんだよ？｣ニヤリ
クラーはそう言うと僕を霧で包み移動させた。
｢なっ！｣


ーーーーーーーーーーーーーーー
ー闇の場所ー

ッ…クラー…なぜ僕を…
｢君が全ての元凶だよ？｣笑
僕が元凶？そんなことッ
｢向こうの下界がどうなってるか見たいかい？｣
リッキー！天音ちゃん！


闇に浮かび出されたモニター
そこには、ボロボロになったリッキーと天音ちゃん…

嘘だ…嘘だ…嘘だよね！？


もちろんそれは嘘の映像…
セレンはそれを信じてしまった。


｢嘘じゃないさぁ？君が巻き込んだことだよ？｣
僕が…悪い？
｢君が弱いからねぇ？｣
僕がもっともっと強かったら幹部も殺れた？
｢そーいう事だねぇ？｣笑
違う…これは罠だ…罠だ！罠だ…
｢ほぉ？これを見ても言えるのかい？｣

モニターが移り変わり、下界で通っている学校
教室は…全員ぐったりして傷だらけだ…

｢これも君が巻き込んだことだよ？｣
え…教室のみんな…も？
違う…ヨ…ぜっタイ…
｢君がぜーんぶ悪いんだよ？｣笑
ウそ…違う…チガウ…
｢リッキー君も天音ちゃんも教室のみんなも全部君が巻き込んだことだよ？｣笑

するとセレンの横にセレンに関わる人達が現れた。

｢｢｢｢｢｢みーんな、君のせいだよ？君が居るからここにいるみんな怪我しちゃったよ？｣｣｣｣｣｣

み…ンな？
｢ほーらみんな言ってるじゃないか？｣笑

セレンはクラーの闇の力でどんどん闇落ちさせようと絶望させている。

ミンナ…ゴめんネ…僕が居ル…カラ…
｢そーだそーだ、みんな君が悪い｣笑



クラーは闇にセレンを引きずり込む…


｢みんな忘れてコッチにおいで？｣