イレカワリ
石段を半分ほど下りた時、歩が不意に立ち止まった。
「なに?」
そう聞くと、「あれ、見て」と、歩が学校がある方向を指さした。
しかし、何も見えない。
「なんのこと?」
首を傾げながら歩の隣に立った……次の瞬間。
歩の腕があたしの腰を掴み、同時に体のバランスを崩したあたしたちは石段の下へと落ちていた。
無意識の内に頭をかばう。
歩があたしの体を強く抱きかかえる。
その状態で、体に強い衝撃を受けた。
「いてて……」
歩が顔をしかめて上半身を起こした。
あたしは何が起きたのか理解できず、茫然と空を見上げる。
「う~ん、やっぱり変化なしか」
自分の体を見下ろして歩はそう呟いたのだった。
「なに?」
そう聞くと、「あれ、見て」と、歩が学校がある方向を指さした。
しかし、何も見えない。
「なんのこと?」
首を傾げながら歩の隣に立った……次の瞬間。
歩の腕があたしの腰を掴み、同時に体のバランスを崩したあたしたちは石段の下へと落ちていた。
無意識の内に頭をかばう。
歩があたしの体を強く抱きかかえる。
その状態で、体に強い衝撃を受けた。
「いてて……」
歩が顔をしかめて上半身を起こした。
あたしは何が起きたのか理解できず、茫然と空を見上げる。
「う~ん、やっぱり変化なしか」
自分の体を見下ろして歩はそう呟いたのだった。