イレカワリ
お風呂
ふと気が付くと窓の外は薄暗かった。


あわてて体を起こしてベッドを見ると、歩の姿がない。


「歩……?」


探そうとした時、スマホが光っているのが目に入った。


画面を確認してみると歩からのメールで《今日はもう帰るな。ぐっすり眠っていたから、起こさずに帰ります》という内容だった。


そのメールを確認してあたしはホッと息を吐き出した。


歩の寝顔を見ている内についつい眠ってしまったようだ。


大あくびをして部屋の電気をつけると、一階から「ご飯よ!」と言う声が聞こえて来た。


もうそんな時間なんだ。


今日出された課題は何一つ手つかずだ。


まぁいいや。


寝る前に頑張ってやっちゃおう。


あたしはそう思い、部屋を出たのだった。
< 42 / 125 >

この作品をシェア

pagetop