恋愛対象外宣告。
第1章

告白と失恋。

「ず、ずっと、はじめのことが好きでした、」




ドク、ドク、と煩く鳴り響く心臓



怖くて見れない相手の顔



違うクラス、だからなのか昼休みに一緒にいられだけで嬉しい



俯きながら相手の答えを待つ



6月の屋上には生ぬるい風がふいている




『…ごめん、俺お前をそういう目で見れない』



顔をあげれば、申し訳なさそうに眉を下げる彼。




涙が溢れそうになるのを堪える。



「…ッそっ、か…ごめんね、」




篠村奈帆、高校二年生。



好きだった男友達に




_恋愛対象外宣告、されました
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