恋するBread*それでもキミが好き
そんなことを考えながらハイボールをひと口飲んだとき、ふと奥の方の席が目についた。
遠くからでも、俺にはハッキリと分かる。


「ですよね~、しかも『私がどう思ってるか自分で考えて』とか謎のクイズ出されたこともあるし。って、高瀬さんどうしたんですか?」


「悪い、藤村……この埋め合わせは必ずするから」

「え?ちょ、ちょっと高瀬さん!?」


未だ自分の気持ちは揺れているけど〝嫌だ〟という単純な理由だけで


考えるよりも先に、体が動いていた。



< 59 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop