片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
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私は冬也の横たわるベットに潜り込んだ。
結婚してからずっと別々の部屋で就寝していた私達。
冬也の寝室に入ったのは初めて。
「冬也のベットってダブルベットだったんだ・・・」
「そうだよ。父さんが結婚祝いにくれたフランス製の高いベットだ」
「寝心地良さそうね・・・」
私は仰向けに転がり、寝心地を確かめた。
私と同じで仰向けに転がっていた冬也が私の方にくるりとカラダを向けて来る。
一瞬緊張でカラダが固くなった。
リネンのシーツに擦れる音が響く。
冬也は私の肩をそっと優しく抱き寄せる。
「俺はこのベットでずっと一人で寝ていた。まぁ、一生お前とこうして寝るコトはないと思っていた」
「冬・・・也」
「こうして共に寝る日が来て嬉しいよ」
冬也は柔らかい微笑を浮かべて私の額にチュッとキスをした。
「と、冬也!!?」
「何もしないと言ったけど…額にキスするぐらいいいだろ?」
冬也は少しだけ頬を膨らませて、子供のようにむくれた。
「分かった。許す」
「じゃその先も許してくれ」
「それは・・・ダメ・・・約束が違う」
「約束は破る為にあるんだ」
「あのねぇ」
口では色々と言いながらも、結局冬也と私はそのまま何もせずに眠った。
私は冬也の横たわるベットに潜り込んだ。
結婚してからずっと別々の部屋で就寝していた私達。
冬也の寝室に入ったのは初めて。
「冬也のベットってダブルベットだったんだ・・・」
「そうだよ。父さんが結婚祝いにくれたフランス製の高いベットだ」
「寝心地良さそうね・・・」
私は仰向けに転がり、寝心地を確かめた。
私と同じで仰向けに転がっていた冬也が私の方にくるりとカラダを向けて来る。
一瞬緊張でカラダが固くなった。
リネンのシーツに擦れる音が響く。
冬也は私の肩をそっと優しく抱き寄せる。
「俺はこのベットでずっと一人で寝ていた。まぁ、一生お前とこうして寝るコトはないと思っていた」
「冬・・・也」
「こうして共に寝る日が来て嬉しいよ」
冬也は柔らかい微笑を浮かべて私の額にチュッとキスをした。
「と、冬也!!?」
「何もしないと言ったけど…額にキスするぐらいいいだろ?」
冬也は少しだけ頬を膨らませて、子供のようにむくれた。
「分かった。許す」
「じゃその先も許してくれ」
「それは・・・ダメ・・・約束が違う」
「約束は破る為にあるんだ」
「あのねぇ」
口では色々と言いながらも、結局冬也と私はそのまま何もせずに眠った。