片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
「私、颯がお母さんの浮気相手との間に生まれた子供だって知ってる。その浮気相手が冬也の父親の奈都也さんだってコトも知ってる」
「それは誰から訊いたの?」
「冬也から訊いた」
「冬也さんも家元の口から訊いたのかしら?」
「後見人である伊集院様から訊いたと」
「・・・伊集院様か。あの人とは一度過去に奈都也さんとの不倫の件でお会いしてるのよ。多分、両家が結婚前に顔合わせしていたら、夏芽と冬也君は結婚出来なかったかもしれない」
お母さんの言う通り結婚披露宴まで両家の顔合わせはなかった。
家元は冬也の意思を尊重し、結婚相手である私の素性を調べようとしなかったのだ。
「私も夏芽の幸せを考えて、あえて何もしなかった」
「お母さん・・・」
「冬也君とは上手くいってる?」
「うん」
「それは誰から訊いたの?」
「冬也から訊いた」
「冬也さんも家元の口から訊いたのかしら?」
「後見人である伊集院様から訊いたと」
「・・・伊集院様か。あの人とは一度過去に奈都也さんとの不倫の件でお会いしてるのよ。多分、両家が結婚前に顔合わせしていたら、夏芽と冬也君は結婚出来なかったかもしれない」
お母さんの言う通り結婚披露宴まで両家の顔合わせはなかった。
家元は冬也の意思を尊重し、結婚相手である私の素性を調べようとしなかったのだ。
「私も夏芽の幸せを考えて、あえて何もしなかった」
「お母さん・・・」
「冬也君とは上手くいってる?」
「うん」