片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
ACT3♥華道の家元

夏芽side~

私と主任の結婚は瞬く間に社内に広まった。
休憩室で缶コーヒーを飲んでると海外事業部の相馬圭斗(ソウマケイト)部長が休憩に来た。
部長と言っても私とは1歳違いの28歳独身。



彼はもう一つの出資会社『ソーマ』の相馬耶刃(ソウマヤトウ)会長の次男坊・相馬蓮斗(ソウマレント)さんのご子息。
会長と同じくマリンスポーツが得意で趣味はサーフィン。休日になると湘南海岸にサーフィンを楽しんているらしい。
日焼けした小麦色の肌が健康的でおまけにイケメンの長身。性格も爽やかで主任とはまた違ったタイプの男性。
我が社はイケメンが多いから目の保養には困らない。
「緑川と結婚だって…まぁ昔から喧嘩するほど仲が良かったもんな」
「あれは・・・」

「親父にも早速報告しないと」
「どうしてですか?」
「親父…緑川の親父とは同級生で仲いいから…実は俺…緑川の親父に頼まれて、色々と緑川の情報流してるんだ」

「ええ~っ!?」

「緑川の親父は緑川家とは絶縁状態で…緑川には会えないらしい」

「父親と息子なのに??」

「どう言った理由で絶縁状態になったかは知らないけど」

「だから…主任が家元の後継者なんだ」

主任の父親は『フラワーアーティスト』としては世界的な有名人『NATUYA』

「俺のコトは緑川には内緒にしてくれ」

「あ、はい・・・」

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