片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
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早朝から美容院で髪をセットし着付け。
着物に袖を通すのは結婚式の白無垢以来だ。
着慣れない着物に多少苛々しながら、華道展の展示会場の『帝都百貨店本店』に拓真さんの運転する車で向かった。
私の隣に座る小陽さんは落ち着いた雰囲気。
「普段から着物を着慣れた小陽さんは様になっていますね」
「夏芽さんだってこれからは着物を着る機会が多いから、そのうち慣れるわよ」
「アイツも…もちろん来るんだよな」
信号待ち、ずっと黙って運転していた拓真さんが後部座席に座る小陽さんに話し掛けて来た。
「はい」
「彰成様とは会いたくないな」
拓真さんも彰成様が苦手らしい。
「拓真さんも彰成様のコト苦手なんですか・・・」
「まぁな。初対面で突然、『俺の小陽を奪いやがって』と殴られたんだ」
「どうしてですか?」
「彰成様は小陽にプロポーズしていたんだ」
「彰成様のプロポーズはキチンと断りました」
「でも、アイツにはちゃんと伝わってなかったんだろ?」
「彰成様が訊く耳持たなかったと言いますか・・・もう過ぎたコトです。拓真さん、その話は蒸し返さないで下さい」
「分かったよ」
早朝から美容院で髪をセットし着付け。
着物に袖を通すのは結婚式の白無垢以来だ。
着慣れない着物に多少苛々しながら、華道展の展示会場の『帝都百貨店本店』に拓真さんの運転する車で向かった。
私の隣に座る小陽さんは落ち着いた雰囲気。
「普段から着物を着慣れた小陽さんは様になっていますね」
「夏芽さんだってこれからは着物を着る機会が多いから、そのうち慣れるわよ」
「アイツも…もちろん来るんだよな」
信号待ち、ずっと黙って運転していた拓真さんが後部座席に座る小陽さんに話し掛けて来た。
「はい」
「彰成様とは会いたくないな」
拓真さんも彰成様が苦手らしい。
「拓真さんも彰成様のコト苦手なんですか・・・」
「まぁな。初対面で突然、『俺の小陽を奪いやがって』と殴られたんだ」
「どうしてですか?」
「彰成様は小陽にプロポーズしていたんだ」
「彰成様のプロポーズはキチンと断りました」
「でも、アイツにはちゃんと伝わってなかったんだろ?」
「彰成様が訊く耳持たなかったと言いますか・・・もう過ぎたコトです。拓真さん、その話は蒸し返さないで下さい」
「分かったよ」