片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
「それは俺が飲もうと思っていた白ワインだぞ」
「ケチ臭いコト言うな。貰って来ればいい話だ」
「いつまでも・・・人妻を想ってんじゃないぞ」
「人の勝手だ」
彰成様は不貞腐れる。
「・・・君は確か・・・緑川派の次期家元・緑川冬也さんの奥さんの夏芽さんですね。申し遅れましたが、俺は高井田尊(タカイダタケル)。彰成の友人です」
「初めまして、緑川夏芽です」
高井田さんはサングラスを外し、私に手を差し出す。
「あれ、どこかでお会いしました?」
「あ、コイツ…芸能人だから・・・」
「芸能人と言っても…俺は特殊な方だし」
「そうだな。お前は声優だっけ?」
「えっ!?」
この訊き慣れた声。
「もしかして…貴方は・・・?」
「ケチ臭いコト言うな。貰って来ればいい話だ」
「いつまでも・・・人妻を想ってんじゃないぞ」
「人の勝手だ」
彰成様は不貞腐れる。
「・・・君は確か・・・緑川派の次期家元・緑川冬也さんの奥さんの夏芽さんですね。申し遅れましたが、俺は高井田尊(タカイダタケル)。彰成の友人です」
「初めまして、緑川夏芽です」
高井田さんはサングラスを外し、私に手を差し出す。
「あれ、どこかでお会いしました?」
「あ、コイツ…芸能人だから・・・」
「芸能人と言っても…俺は特殊な方だし」
「そうだな。お前は声優だっけ?」
「えっ!?」
この訊き慣れた声。
「もしかして…貴方は・・・?」