片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
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拓真さんが私達の仕事場に足を運んだ。


「小陽が妊娠?」

「8週目に入った所で…まだまだ小さいですけど・・・」

「そうか・・・」

「悪阻もあるみたいなので、出来れば仕事は休ませてお義父さんとお義母さんの所に・・・」

「あ・・・そうだな。しかし、小陽が居なくなれば・・・」

伊集院様は半人前の私の顔を見る。

「私が小陽様に代わって、夏芽さんの面倒を見ます」

秘書の柊さんの言葉で伊集院様の表情も安堵した。

「しかし、私にも色々と」

「敦司様が不在時の時はお休みと言うコトで。それでよろしいですか?夏芽さん」

「はい」



「私なら大丈夫ですよ。お父様」


「・・・そうはいかん。
小陽お前はもう一人のカラダじゃないんだ・・・。安定期に入るまでは私の所に来なさい。拓真君を一人にしておくのが心配なら、拓真君も私の所に来るといい」


「俺は別に・・・一人でも大丈夫ですよ」


「小陽さん、私が拓真さんの面倒見てもいいですよ」


「夏芽さん!?」


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