片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
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俺は彰成様に連絡して、会う約束を交わした。


「二人で会うのは初めてだな・・・」


彰成様と銀座の老舗料亭の一室で会った。


「お前の家元継承、延期になったらしいな」


「まあな」

俺は苛立つように返した。


「穏便に家元継承するには、夏芽と離婚するしかないと言われた」


「ふうん。離婚か・・・で、離婚するのか?」


「誰が離婚なんかするかよ。俺と夏芽は・・・」

ようやく互いのキモチに気づいて、結婚生活を楽しんでいる。


「離婚する位なら、家元は継承しない」


「ふうん。冬也は夏芽さんに本気なんだな・・・」


「本気だ」



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