片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
俺はずっと夏芽に会いたかった。こうしてもう一度抱き締めたかった。


「冬也…苦しいよ」


「ゴメンゴメン…ついキモチが高まって・・・」


俺は抱擁を緩めて夏芽と見つめ合う。


「夏芽、愛してる」


「冬也…私も・・・」


俺と夏芽は唇を重ねた。


「姉ちゃん、良かったな・・・」


颯が瞳を潤ませ、俺達のキスシーンを眺めていた。



「おいっ!?無粋だぞ。颯」
俺は振り返り、颯を睨む。


「言っとくけど…俺は冬也さんの所業を完全に許してないから・・・離婚した挙句に、妊娠させるなんてまさにゲスの極みだ」


「颯、ありがとう。颯が冬也を連れて来てくれたんでしょ?」


「生まれて来る子供の為だ」


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