片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
「お腹の赤ちゃんが動いた・・・」


夏芽も妊娠7ヵ月目。

お腹の回りもふっくらとしていた。

「陽真のいいお友達になってくれよ」と拓真さんは夏芽のお腹の子に言った。


「入るぞ」

敦司様が秘書の柊さんを連れて入って来た。


「冬也君と夏芽さんも来てたのか・・・」


「初孫の誕生おめでとうございます。伊集院様」

「あ、いや・・・夏芽さんも順調のようだね」

「はい、おかげさまで・・・」

「抱っこしますか?お義父さん」

「いや、私は小陽と赤ちゃんの顔を見に来ただけだ。それよりも名前は決まったのか?」


「名前は陽真です」

「陽真君か…小陽も顔色がいいようだな」

「ええ、お父様」

「四方から毎日のように初孫の誕生をお祝いされて困っている」

言葉では困惑していると言っているが顔は嬉しさで緩んでいた。


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