片恋シンデレラ~愛のない結婚は蜜の味~
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「ねぇ、お母さん、今度の日曜日って何か用事ある?」
「午前中はフィットネスで汗を流そうかと思ってるけど」
「じゃ午後は空けておいてね」
「どうして?」
お母さんはキョトンした目で私を見る。
「お母さんとお婆ちゃんに紹介したい男性が居るの。私…多分その人と結婚すると思う」
「えっ!?それはまた随分と急ね・・・この間のお見合いパーティーで知り合った人?」
「会社の同期と言うか・・・名前は多分知ってると思う・・・」
私はお母さんに良く冬也のコトを愚痴っていたから、余り良い印象はないと思うけど。
「実はね…その人は緑川さんなの」
「ええ~っ!?緑川さんって氷見流緑川派の家元の孫!!?」
「うん、まぁ」
「またどうして緑川さんなの?夏芽。貴方、華道なんて習ったコトないでしょ?華道の嗜みのない夏芽が華道の家元の孫の元に嫁ぐなんて・・・無謀よ。止めときなさい!!」
「選んだ相手が偶々華道の家元の孫なだけで・・・結婚してから頑張るから…心配しないで」
「へぇー夏芽、結婚するのか・・・婆ちゃんもこれで、お爺さんの元に逝けるわ」
黙って、ご飯を食べていたお婆ちゃんが私の結婚を喜んでくれた。
「ほら、お婆ちゃんが私の結婚喜んでるわよ」
「でもね・・・緑川さんのお父さんは・・・」
お母さんは困惑した顔で言葉尻を濁した。
「冬也のお父さんがどうしたって?」
「こっちの話だから…気にしないで」
私は深くは詮索せず、目の前の肉じゃがに箸を伸ばした。
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「ねぇ、お母さん、今度の日曜日って何か用事ある?」
「午前中はフィットネスで汗を流そうかと思ってるけど」
「じゃ午後は空けておいてね」
「どうして?」
お母さんはキョトンした目で私を見る。
「お母さんとお婆ちゃんに紹介したい男性が居るの。私…多分その人と結婚すると思う」
「えっ!?それはまた随分と急ね・・・この間のお見合いパーティーで知り合った人?」
「会社の同期と言うか・・・名前は多分知ってると思う・・・」
私はお母さんに良く冬也のコトを愚痴っていたから、余り良い印象はないと思うけど。
「実はね…その人は緑川さんなの」
「ええ~っ!?緑川さんって氷見流緑川派の家元の孫!!?」
「うん、まぁ」
「またどうして緑川さんなの?夏芽。貴方、華道なんて習ったコトないでしょ?華道の嗜みのない夏芽が華道の家元の孫の元に嫁ぐなんて・・・無謀よ。止めときなさい!!」
「選んだ相手が偶々華道の家元の孫なだけで・・・結婚してから頑張るから…心配しないで」
「へぇー夏芽、結婚するのか・・・婆ちゃんもこれで、お爺さんの元に逝けるわ」
黙って、ご飯を食べていたお婆ちゃんが私の結婚を喜んでくれた。
「ほら、お婆ちゃんが私の結婚喜んでるわよ」
「でもね・・・緑川さんのお父さんは・・・」
お母さんは困惑した顔で言葉尻を濁した。
「冬也のお父さんがどうしたって?」
「こっちの話だから…気にしないで」
私は深くは詮索せず、目の前の肉じゃがに箸を伸ばした。