narcotic
走っていくと見慣れた建物…私の家だ。
入るとすぐに鍵を閉め、玄関だというのにその場にしゃがみこんでしまう。
ようやく、ようやくついた…。
1週間ぶりの我が家は相変わらずシーンと静まり返っている。

「…ただいま」

もちろん返事はない。
どっと疲れが押し寄せ、その日はそのままそこで眠ってしまった。
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