narcotic
「ちょっと、多いな…」

一つ一つ、口に運んでいく。
それに連れ、目からぽたぽたと雫が落ちる。

『ん!うまっ!』
『卵焼きすげー!おかずの中で1番量あるね!』

「…っ…グスッ…」

その日、私は卵焼きをすべて食べることが出来なかった。

放課後、校門を出るとしゅんくん─俊平くんがいた。

「ちー」
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