ヒモ系男子にご注意!!
──ので、思い切り頭突きをした。
「いってえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
井澄はおでこを押さえて転がる。
やっと開放された!!!
「はんっ!私に色仕掛けなんぞ1億年早いわ小童!てか手!痛かった!」
袖をまくるとうっすら手の後がついている。
そこをふぅふぅと息で冷やしていると、井澄から笑い声が漏れてきた。
「ふふふふっ………ぶふっ…………はははははっ!!!!」
………何で笑ってんの?
気持ち悪っ!!!
「いやぁ、やっぱりあんたのこと気に入ったわ」
そう言って立ち上がると、屋上から出て行こうとする。
「待て!私のお昼代を返せ!」
「最初っから気になってたんだけど、どこに俺が証拠を持ってないって証拠があるの?」
「え?」
証拠を持ってないって証拠?
「他の奴は適当に脅してるだけだとして、依里ちゃんに限っては本当に証拠持ってるかもしれないでしょ?例えばさぁ──」
ポケットから出したスマホをいじりだす。
笑顔で近寄ってくると、スマホをかざしてきた。
「これ、依里ちゃんだよねぇ」
そこには、私が番長時代の写真があった。
赤黒い木刀を片手に男子を殴っている瞬間。
私の顔は一気に青ざめる。
「なんでっ…?!」
「まあ色々あって手に入った。これ、学校のSMSで回したらどうなるでしょうねぇ」
「ちょ、ちょっと!!!」
井澄はいつもの悪人顔になる。
「じゃあ、これからもお昼よろしくね!」
「…………はい」