万華鏡
△side
俺の腕の中でスヤスヤと眠る杏珠。
長いミルクティーアッシュの髪がキラキラと輝いている。
杏珠の素は物静かであの仮面を被ったときとは正反対だ。
俺の前では素を見せてくれた。
杏珠に一歩でも近付く為に。
俺、本気でコイツに惚れてるのかも。
柄にもなく額にキスを落として、その温もりを抱きしめる。
いつまで、そうしていたんだろう。
ドタドタと歩く音が聞こえ、その方向を見ると
「は、颯…?」