万華鏡
「てか、今日学校はー?」
俺をちらりと見る杏珠。
「休んだ」
「そっか」
一瞬、元の杏珠へと戻った。
「杏珠ちゃんさー、何がしたいのー?」
探るような瞳。
「さーねぇ。あたしぃ、秘密主義者だしぃ」
へらりと笑った。
瞳の奥は冷え切っている杏珠に背筋が凍った。
「和、今日の仕事は任せた」
邪魔だと目で訴えるとへいとてお手を上げた。
「んじゃ、杏珠ちゃんまたねぇ」
「ばいびー」
パタンと閉まったドアを見て仮面を外す。
それにしても、切り替えが速すぎる。