『美味しい』は『可愛い』より正義な件について
恒例になった食後のコーヒーを飲みながら、今日の振り返りをする。

絵梨は客引きもできるんじゃないかとか、静香はもうちょっと愛想良くした方がいいとか。

「でも絵梨が客引きすると瀬良君が仕事どころじゃなくなるんじゃない?」

「アイツはもうちょっと我慢ってもんをした方がいいと思うけどな。あれじゃ小日向だって窮屈だろ」

「ええ〜そうかなあ?絵梨はヤキモチ妬かれて嬉しいと思うけどなあ。こう、愛されてるって感じが伝わってなんかイイじゃん」

「そうかあ?狭小なだけだと思うけど」

「健吾はわかってないなあ。女の子はね、いつだって相手に自分の事1番に扱って欲しいんだから」

「……それってさよりも?」

「へ⁇」

「さよりもヤキモチ妬かれたら嬉しいのか?」

「う〜ん、状況によるけど、まあ嬉しいかなあ。って私の場合そんなシチュないけどね」

あはは〜と笑って返せば、何故かジト目で睨まれた。



(どうしちゃったんだろう?なんか私変な事言ったかな)

(人の気も知らないで。今日1日俺がどんだけお前の前から男追い払ったと思ってんだよ)
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