いつも隣に君がいた
そんなこととは知らずに綾斗くんが口を開く。
「修司もカレーかあ、ほんと春依ちゃんと修司って似てるよな」
「.......」
「.......」
私も修司も何も言わなかった。
「あ、綾斗.....」
実夏は私たちのことを知ってるから、慌てて綾斗くんがこれ以上何か言わないように止める。
それで綾斗くんもようやく気づいたみたいで、「何かあったの?」って小声で実夏に確認している。
さっきまで賑やかだった私たちのテーブルはあっという間に静かになった。