いつも隣に君がいた
『助けて』.......?
何だっけ?
どんな場面で、誰が言ったのかは分からない。
だけど、『助けて』という声が何度も何度も繰り返し聞こえてきたような気がする。
......どんな夢だったんだろう?
私が夢について考えていると、下からお母さんの声が聞こえてきた。
「春依、起きてんの?早くご飯食べなさい」
「はーい」
私はだるくて重い体を起こして、痛む頭を押さえつつ階段を下りた。