いつも隣に君がいた






え?なにこれ?






私が焦っていると何か小さい音でボソボソと聞こえる。






私はゆっくりとスマホに耳を近づける。







「もしもし?春依?」







修司の声だった。







「も、もしもし?」







修司と電話をするのはこれが初めてだった。






メールは何度かしたことがあったけど、電話は一度もない。







だって、メールは心の準備ができるけど、電話ではそうはいかないから。







「何で電話だよ」






そう言いながら笑っている修司が目の前で話しているかのように想像できる。







「ごめん。間違えた」






「ドジだもんな」







「うるさい」








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