いつも隣に君がいた
「これで合ってる?」
解き終わったノートを私に見せる。
「うん、合ってる」
それを聞いて修司は嬉しそうに「よし!」って笑った。
当たり前だと思っていた些細なことが今ではいちいち新鮮に感じる。
自然に笑いあって、何も考えずに会話できる程では無いけれど、雰囲気は少しだけ和らいだと思う。
そんな風に修司と2人で1時間くらい勉強した。
最終下校時間の19:00まであと20分。
カイは現れる気配がない。