いつも隣に君がいた
【はい】
少し素っ気ない感じもしないでもないけれど、この人が他の人みたいに変な事言い出さないとも限らないから、あまり愛想よく返信はしない。
返事はすぐに返ってきた。
【朝、早いんだね】
【いつもより早く目が覚めたの】
【そっか。俺は、部活の朝練があるから】
【ふーん。何部なの?】
【サッカー部】
中学生か、高校生かは分からないけど、学生らしい。
【大変だね】
【もうすぐ家出る。帰ったら、返信するから。
それと、俺の事はカイって呼んで】
【分かった。頑張ってね】
その日の朝、それ以上カイからの連絡はなかった。