いつも隣に君がいた






【はい】






少し素っ気ない感じもしないでもないけれど、この人が他の人みたいに変な事言い出さないとも限らないから、あまり愛想よく返信はしない。







返事はすぐに返ってきた。







【朝、早いんだね】






【いつもより早く目が覚めたの】






【そっか。俺は、部活の朝練があるから】






【ふーん。何部なの?】







【サッカー部】








中学生か、高校生かは分からないけど、学生らしい。







【大変だね】






【もうすぐ家出る。帰ったら、返信するから。


それと、俺の事はカイって呼んで】







【分かった。頑張ってね】








その日の朝、それ以上カイからの連絡はなかった。










< 31 / 713 >

この作品をシェア

pagetop