いつも隣に君がいた
カイは、私がボールを拾い上げようとするより先に、そのボールでリフティングをしてみせた。
......すごい
まるでボールを操ってるみたい
「すっげー!!」
ボールを拾いに来た男の子たちまで釘付けになって見ている。
「お前ら、サッカー好きか?」
ボールで遊びながら、カイが男の子たちに聞く。
男の子たちは目を輝かせてカイを見たまま、「うん」って頷く。
「じゃあ、俺と勝負しよーぜ」
「勝負?」
「俺が勝ったら、このボール貸してよ」